投資理論[理論編] ― 第1章

投資家の選好 ― 効用関数と期待効用理論

「バラつきがある将来」を、どうやって一つの数字で評価するのか?

皆さん、こんにちは!いよいよ投資理論の講義をスタートしていきましょう。

この第 1 章のテーマは、「投資家は何を基準に意思決定をしているのか?」という、投資理論のいちばん根っこの部分です。 効用関数 → 期待効用最大化 → リスク回避度 → 確実等価額 → リスク・ディスカウント額という 5 つのキーワードを、順番に一つずつ押さえていきますので、心配しないでくださいね。 アクチュアリー試験 KKT の投資理論の計算問題として、ほぼ毎年この範囲から出題されます。計算問題も含めて、本章さえマスターすれば丸々 1 題ぶん得点源になります。

🎯 この章でマスターしておきたいこと

📚 本章の流れ

  1. 導入:人はなぜハイリスクを嫌がるのか?
  2. 効用関数 ― 「満足度」を数字にする道具
  3. 期待効用最大化原理 ― 投資家の行動ルール
  4. 3 タイプの投資家 ― リスク回避・中立・追求
  5. 確実等価額とリスク・ディスカウント額
  6. リスク回避度 ― 投資家の「怖がり度」を測る
  7. 代表的な効用関数と平均・分散アプローチ
  8. 要点まとめ
  9. 演習

1. 導入:人はなぜハイリスクを嫌がるのか?

いきなりですが、こんなクイズから始めましょう。皆さんの目の前に、次の 2 つの投資プロジェクトの話が持ち込まれたとします。

投資プロジェクト A と B の確率ツリー
図 1-5 2 つの投資プロジェクト

ちょっと計算してみてください。それぞれの期待値(平均)は、

$$E[A]=\tfrac12\cdot 800+\tfrac12\cdot 400=600\ \text{万円},\quad E[B]=\tfrac12\cdot 1000+\tfrac12\cdot 200=600\ \text{万円}$$ どちらも 600 万円です。でもバラつき(標準偏差は、 $$\sigma_A=200\ \text{万円},\quad \sigma_B=400\ \text{万円}$$ B の方が 2 倍大きいですよね。
「期待値」「標準偏差」の言葉自体に自信がない方は、上の用語リンク(📖)から数学の基礎のページで確認してください。以降も、重要な数学用語には同じように参照リンクを張っておきます。わかっている方は気にせず読み進めてください。
さて、皆さんならどちらを選びますか?「平均が同じなら、ブレが小さい A の方が安心」と思う人、多いですよね。 この直感こそが、これから学ぶ「リスク回避」の正体なんです。 投資理論では、この直感を数式で表現できるようにすることが目標になります。

では、「平均が同じならブレが小さい方がいい」という感覚を、どうやって数式にするのか。ここで登場するのが効用関数です。

2. 効用関数 ― 「満足度」を数字にする道具

経済学では、お金やモノから得られる満足度のことを効用(utility) と呼びます。資産額が $x$ のときの効用を $u(x)$ と書いて、これを効用関数と呼びます。

2.1 効用関数が満たすべき 2 つの性質

効用関数は、どんな形でもいいかというと、そうではありません。次の 2 つの性質を満たす必要があります。

性質 1(単調性):お金が多いほど効用は増える。つまり $u'(x)>0$(増加関数)。
性質 2(限界効用の逓減):お金が増えるほど、「追加 1 円の嬉しさ」は小さくなる。つまり $u''(x)<0$(凹関数)。
※ $u'(x)$ は微分(関数の傾き)、$u''(x)$ は 2 階微分(傾きの変化)です。
性質 2、これは日常でも納得できますよね。月収 20 万円の人が 1 万円もらったら大喜びだけど、月収 500 万円の人にとっての追加 1 万円は、正直あまり嬉しくない。 「同じ 1 円でも、持ってる量が多いほど価値が下がる」。これを限界効用の逓減と呼びます。 アクチュアリーの試験ではこの性質が最重要で、後から出てくる「リスク回避」の出発点になります。

2.2 本講義で使う効用関数

これから本章で何度も使う効用関数を決めておきましょう。

本講義で使う効用関数 $$u(x)=20x-\tfrac{1}{2}x^2\qquad (0\le x<20)$$ ここで $x$ は「百万円単位の資産額」です。先ほどの A・B なら、800 万円は $x=8$、1,000 万円は $x=10$ となります。

この関数、試しに微分してみましょう。

$$u'(x)=20-x,\qquad u''(x)=-1$$

$x<20$ の範囲で $u'(x)>0$(単調増加)、$u''(x)=-1<0$(凹関数)。性質 1・性質 2 どちらも OK ですね。

効用関数 u(x) = 20x - x²/2 の形状
図 1-1 本講義の効用関数の形状。上に凸(=凹関数)で、右に行くほど傾きが緩やかになる

図を見てください。$x=2 \to 4$ に増えると効用は $38\to 72$($+34$)増えますが、$x=8\to 10$ では $128\to 150$($+22$)しか増えません。 同じ「2 百万円の増加」でも、お金持ちになるほど嬉しさの伸びが小さくなる。これが限界効用の逓減の正体です。

3. 期待効用最大化原理 ― 投資家の行動ルール

効用関数を手に入れたところで、いよいよ「投資家はどう選ぶのか?」に答えていきます。 その答えを与えてくれるのが、フォン・ノイマンとモルゲンシュテルンの期待効用最大化原理です。

期待効用最大化原理 合理的な投資家は、複数の選択肢のうち期待効用 $E[u(X)]$ が最大になるものを選ぶ。 $$E[u(X)]=\sum_i p_i\,u(x_i)$$ (期待値の定義を忘れた方は 期待値 を参照)
ポイントは、「期待リターン」ではなく「期待効用を最大化するという部分。 ここが投資理論のキモです。単純に「平均が大きい方を選ぶ」ではないんですね。リスク(バラつき)も嫌うから、効用関数を通して評価するんです。

3.1 2 つのプロジェクトを期待効用で比べる

冒頭の A と B に、$u(x)=20x-\tfrac12 x^2$ を当ててみましょう。 金額を百万円単位で入れていくので、$A=\{8,4\}$、$B=\{10,2\}$ ですね。

まず個別の効用値を計算: $$u(8)=20\cdot 8-\tfrac12\cdot 64=160-32=128$$ $$u(4)=20\cdot 4-\tfrac12\cdot 16=80-8=72$$ $$u(10)=20\cdot 10-\tfrac12\cdot 100=200-50=150$$ $$u(2)=20\cdot 2-\tfrac12\cdot 4=40-2=38$$ 期待効用: $$E[u(A)]=\tfrac12\cdot 128+\tfrac12\cdot 72=100$$ $$E[u(B)]=\tfrac12\cdot 150+\tfrac12\cdot 38=94$$

どうでしょう、$E[u(A)]=100 > 94=E[u(B)]$ となりました。 この効用関数を持つ投資家は、A を選ぶのが正解です。冒頭の直感どおりですね!

4. 3 タイプの投資家 ― リスク回避・中立・追求

では、「期待値が同じなのに、バラつきが大きい B を嫌う」のは、なぜでしょうか。ここで効用関数の形状が効いてきます。

4.1 「確実に 600 万円もらえる」場合と比べてみる

A の期待値は 600 万円($x=6$)。では、「確実に 600 万円もらえる」という選択肢 $A_0$ があったら、その効用はいくつでしょうか?

$$u(E[A])=u(6)=20\cdot 6-\tfrac12\cdot 36=120-18=102$$

ここで比べてみると:

選択肢内容期待効用
確実に 600 万円($A_0$)バラつきなし$u(6)=\mathbf{102}$
プロジェクト A800 or 400 半々$E[u(A)]=\mathbf{100}$
プロジェクト B1,000 or 200 半々$E[u(B)]=\mathbf{94}$

同じ期待値 600 万円でも、バラつきが大きいほど期待効用が下がっているのが分かりますか? これが効用関数が凹関数であることの帰結です。

4.2 ジェンセンの不等式 ― 凹関数の本質

ジェンセンの不等式の幾何学的説明
図 1-2 A(悪い状態)と B(良い状態)を結ぶ弦の中点 C は、曲線上の点 D より下に来る

図 1-2 を見てください。悪い状態($x=4$、点 A)と良い状態($x=8$、点 B)を結ぶ(点線)の中点が $C$ です。これが期待効用 $E[u(X)]$ に対応します。 一方、期待値 $E[X]=6$ を確実にもらうときの効用 $u(6)$ が点 $D$。

曲線が上に凸(凹関数)だから、どんな 2 点を取っても、弦は必ず曲線の下にきます。だから $C$ は必ず $D$ より下。 これを数式で書いたのが、投資理論の超重要公式ジェンセンの不等式です。

ジェンセンの不等式(超重要!) 効用関数 $u$ が凹関数のとき、任意の確率くじ $X$ について $$E[u(X)]\le u(E[X])$$ 等号は $X$ が定数のとき(=バラつきゼロのとき)に限る。

4.3 リスク選好の 3 タイプ

リスク回避・中立・追求の 3 タイプの効用関数
図 1-3 効用関数の形状で、投資家のリスク態度が 3 タイプに分類される
タイプ効用関数期待効用と $u(E[X])$典型例
リスク回避型凹関数$E[u(X)]\lt u(E[X])$大多数の投資家・保険加入者
リスク中立型直線$E[u(X)]=u(E[X])$期待値だけで判断する人
リスク追求型凸関数$E[u(X)]\gt u(E[X])$ギャンブラー・宝くじを買う人
「でも宝くじってみんな買うよね?」と思った人、鋭いです! 確かにローカルにはリスク追求的な行動も人間にはあります。ただ、投資の文脈では「ハイリスク資産には高いリターンを要求する」という現実が観察されるので、 現代ポートフォリオ理論では投資家は平均的にリスク回避型と仮定します。これ、次章以降の大前提になるので覚えておいてください。

5. 確実等価額とリスク・ディスカウント額

ここからが試験の計算問題の中核です。しっかりついてきてくださいね。

5.1 確実等価額 (Certainty Equivalent)

さっきの話を思い出してください。プロジェクト A の期待効用は 100 でした。 では、「確実にもらえるいくらの金額」なら、A と同じ期待効用 100 を与えてくれるでしょう?

この金額のことを、A の確実等価額と呼び、記号 $X^*$ で表します。定義式は次のとおり:

確実等価額の定義 $$u(X^*)=E[u(X)]$$ つまり $X^*=u^{-1}(E[u(X)])$

プロジェクト A について実際に解いてみましょう。

$u(X^*)=20X^*-\tfrac12 X^{*2}=100$ を整理して、 $$X^{*2}-40X^*+200=0$$ 2 次方程式の解の公式より、 $$X^*=\frac{40\pm\sqrt{1600-800}}{2}=\frac{40\pm\sqrt{800}}{2}=\frac{40\pm 28.28}{2}$$ $X^*<20$ の方を採用して、$X^*\approx\mathbf{5.86}$ 百万円 $\approx$ 586 万円

5.2 リスク・ディスカウント額

定義 $$\text{リスク・ディスカウント額}=E(X)-X^*$$

A の場合は、$600-586=\mathbf{14}$ 万円。 これは何を意味するかというと、「A の期待値は 600 万円だけど、リスクがある分、実際には 586 万円くらいの価値しかない」と投資家が感じている、ということです。 この 14 万円が、リスクを背負うことの割引額です。

ビジネスの現場でこれめっちゃ使います。 例えば M&A で買収先の事業価値を評価するとき、「将来キャッシュフローの期待値」をそのまま使うと過大評価になります。 だからアナリストは、事業のリスクに応じてディスカウントする。その「割引の大きさ」を理論的に教えてくれるのが、このリスク・ディスカウント額なんですね。

5.3 プロジェクト B のリスク・ディスカウント額

同様に B について。$E[u(B)]=94$ から、 $$20X^*-\tfrac12 X^{*2}=94\ \Rightarrow\ X^{*2}-40X^*+188=0$$ $$X^*=\frac{40-\sqrt{1600-752}}{2}=\frac{40-\sqrt{848}}{2}\approx\frac{40-29.12}{2}\approx\mathbf{5.44}\ \text{百万円}$$ リスク・ディスカウント額 $=600-544=\mathbf{56}$ 万円。

A の 14 万円に対して、B は 56 万円。B のほうがリスクが大きい分、割引額が 4 倍も大きいことが分かりましたね。

6. リスク回避度 ― 投資家の「怖がり度」を測る

同じプロジェクト A でも、怖がりな投資家ほどリスク・ディスカウント額が大きくなります。 では、この「怖がり度」をどうやって数字で測るのか。それがArrow–Pratt のリスク回避度です。

絶対的リスク回避度(Arrow–Pratt measure) $$A_u(x)=-\frac{u''(x)}{u'(x)}$$ $u$ は凹だから $u''<0$。マイナスを付けて正の数にする。$1/A_u(x)$ をリスク許容度と呼ぶ。
※ $u'(x), u''(x)$ は 微分・2 階微分。

本講義の効用関数 $u(x)=20x-\tfrac12 x^2$ では、

$$u'(x)=20-x,\quad u''(x)=-1\ \Rightarrow\ A_u(x)=\frac{1}{20-x}$$

たとえば $x=6$(期待値)のときは $A_u(6)=1/14\approx 0.0714$ となります。

6.1 リスク・ディスカウント額の近似公式(試験で出題される!)

試験で最もよく使う公式 $$E(X)-X^*\approx \tfrac{1}{2}\,A_u(\mu_X)\,\sigma_X^2$$

この公式の読み方は 3 つのメッセージがあります。

📐 この近似公式がどうやって出てくるのか(クリックで展開)

テイラー展開を使います。期待効用を $\mu_X$ の周りで 2 次まで展開すると、 $$E[u(X)]\approx u(\mu_X)+u'(\mu_X)\cdot E(X-\mu_X)+\tfrac{1}{2}u''(\mu_X)\cdot E[(X-\mu_X)^2]$$ 第 1 項の期待値は 0、第 2 項の期待値は分散 $\sigma_X^2$。一方 $u(X^*)$ も $\mu_X$ で 1 次展開して、両辺を等しくおくと、 $$u(X^*)\approx u(\mu_X)+u'(\mu_X)(X^*-\mu_X)=u(\mu_X)+\tfrac{1}{2}u''(\mu_X)\sigma_X^2$$ $X^*-\mu_X$ について解いて、Arrow–Pratt の $A_u=-u''/u'$ を代入すると、あの近似公式が得られます。

6.2 近似公式でプロジェクト A を計算してみる

プロジェクト A の $\mu_X=6,\ \sigma_X=2$(分散は $\sigma_X^2=4$)。$A_u(6)=1/14$ を代入して、 $$E(X)-X^*\approx \tfrac{1}{2}\cdot\tfrac{1}{14}\cdot 4=\tfrac{4}{28}=\tfrac{1}{7}\approx 0.143\ \text{百万円}=\mathbf{14.3\ \text{万円}}$$ さっき 2 次方程式を解いて正確に求めた「14 万円」とほぼ一致しました!
近似公式はあくまで「近似」。分散が大きい(=リスクが大きい)ケースでは誤差が大きくなります。 B の場合、近似では $\tfrac12\cdot\tfrac{1}{14}\cdot 16\approx 57$ 万円(正確値 56 万円)でギリギリ一致しますが、もっと分散が大きいと差が出ます。 試験では「近似公式を使って答えよ」という問題が多いので、まずはこれを使えるようにしてください。

7. 代表的な効用関数と平均・分散アプローチ

7.1 試験に出る 4 つの効用関数

ファイナンス理論では、次の 4 タイプの効用関数が頻出します。

種類関数形 $u(x)$$A_u(x)$特徴
2 次関数$ax-\tfrac12 x^2$$\dfrac{1}{a-x}$$x$ 増で $A_u$ 増加(IARA)
指数関数$1-e^{-cx}\ (c>0)$$c$$x$ によらず一定(CARA)
べき乗関数$\dfrac{1}{1-\gamma}x^{1-\gamma}$$\dfrac{\gamma}{x}$相対リスク回避度 $\gamma$ 一定(CRRA)
対数関数$\ln x$$\dfrac{1}{x}$べき乗の $\gamma\to 1$ の極限
出題の定番は指数関数型です。$A_u(x)=c$ が一定なので、資産額に関係なく同じリスク回避度で計算できる→ 計算がシンプル。 試験で「効用関数が $u(x)=1-e^{-0.02x}$ のとき…」と出てきたら、即座に $A_u=0.02$ と分かるようにしておきましょう。

7.2 効用は「正の 1 次変換」で不変

同じ投資家を表す効用関数は、一意に決まりません。

$u(x)$ を $w(x)=b\,u(x)+a\ (b>0)$ に置き換えても、リスク回避度・確実等価額・リスク・ディスカウント額はすべて変わらない

摂氏と華氏で温度の「数値」は違っても、寒暖の比較は変わらないのと同じです。効用の数値そのものを投資家間で比較することに意味はない、ということを覚えておいてください。

7.3 平均・分散アプローチとの関係

無差別曲線の傾き
図 1-4 無差別曲線はリスク回避度が高い投資家ほど傾斜が急

2 次効用関数を使い、将来資産 $W_1=RW_0$($R$ は増価率)と置くと、期待効用は期待リターン $\mu$ と分散 $\sigma^2$だけの関数になります。

2 次効用関数 $u(W)=aW-W^2$ のとき $$E[u(W_1)]=-W_0^2\!\left[\left(\mu-\tfrac{a}{2W_0}\right)^2+\sigma^2\right]+\tfrac{a^2}{4}$$

この式を一定にする $(\sigma,\mu)$ の組を結ぶと、$(\mu,\sigma)$ 平面で無差別曲線が描けます。

無差別曲線の 3 つの特徴(試験で問われる):
  1. 右上がり(リスクを受け入れるには追加リターンが必要)
  2. 下から見て凸(リスクが増えると要求リターンの増え方が加速)
  3. 傾きが急 ⇔ リスク回避度が高い投資家
正規分布を仮定できるケースでは、2 次効用以外でも期待効用は $\mu$ と $\sigma^2$ の関数になります。 これが、次章以降のマーコビッツ型の平均・分散アプローチの正当化です。 「期待効用理論 → 平均・分散アプローチ」の架け橋がこの節で、ここを押さえると次章が一気にラクになります。

💡 第 1 章 要点まとめ

✍️ 演習(クリックで解答表示)

問 1 効用関数 $u(x)=24x-x^2$($x<12$)の投資家。確率 1/2 ずつで 4 または 8 の賞金がもらえるくじに直面している。期待効用と確実等価額を求めてください。

解答を見る

$u(4)=24\cdot 4-16=80,\ u(8)=24\cdot 8-64=128$。期待効用 $=\tfrac12(80+128)=104$。

$u(X^*)=24X^*-X^{*2}=104\ \Rightarrow\ X^{*2}-24X^*+104=0$。解の公式で $X^*=(24-\sqrt{576-416})/2=(24-\sqrt{160})/2\approx(24-12.65)/2\approx 5.68$。

確実等価額 $\approx 5.68$、リスク・ディスカウント額 $=6-5.68=0.32$。

問 2 指数型効用 $u(x)=1-e^{-0.03x}$ の投資家が、$E(X)=500$、$\mathrm{Var}(X)=1600$ のくじに直面。近似公式でリスク・ディスカウント額を求めてください。

解答を見る

指数型は $A_u(x)=c=0.03$ で $x$ によらず一定。

$E(X)-X^*\approx \tfrac12\cdot 0.03\cdot 1600=24$。

問 3 効用関数 $u(x)=30x-x^2$($x<15$)の投資家が、確率 2/3 で 5、確率 1/3 で 11 のくじを持っている。期待値・期待効用・確実等価額・リスク・ディスカウント額を求めてください。

解答を見る

$E(X)=\tfrac23\cdot 5+\tfrac13\cdot 11=\tfrac{10+11}{3}=7$。

$u(5)=150-25=125,\ u(11)=330-121=209$。期待効用 $=\tfrac23\cdot 125+\tfrac13\cdot 209=\tfrac{250+209}{3}=153$。

$30X^*-X^{*2}=153\ \Rightarrow\ X^{*2}-30X^*+153=0$、$X^*=(30-\sqrt{900-612})/2=(30-\sqrt{288})/2\approx(30-16.97)/2\approx 6.52$。

リスク・ディスカウント額 $=7-6.52=0.48$。

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